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海外情報 [フランス]

モンテ・クリスト伯について

フランスを代表する文豪、アレクサンドル・デュマの名作「モンテ・クリスト伯」。その物語の主人公が陰謀により政治犯として閉じこめられたシャトーディフ(イフの城)はマルセイユに実在します。イフはフランス最大の港マルセイユの沖合い3キロに浮かぶ小さな島の名です。

物語のあらすじ

ぬれぎぬを着せられ、無実の罪で逮捕された青年船乗りのエドモン・ダンテス。彼は流刑島(イフ島)の地下牢に14年間も閉じこめられた。その間、となりの牢の神父に学問と宝のありかを授けられた。神父の死後、脱走に成功したダンテスは莫大な財宝を手に入れ、「モンテ・クリスト伯爵」と名を変えパリの社交界に登場する。……復讐を始めるために。

モンテ・クリスト伯は全7巻。読みだしたら止まらない面白さです。

旅行時期 [2004年5月]

イフ島(イフ城)の写真


【フリウル諸島】

フリウル諸島について

マルセイユ沖にある4つの島、ラトノー島、ポメーグ島、イフ島、ティブラン島、これらをまとめてフリウル諸島と呼びます。

アレクサンドル・デュマの有名な物語、「モンテ・クリスト伯」の舞台として知られるのが、写真中央に浮ぶ小さな島、イフ島にあるイフ城です。


【イフ島】

イフ島へは旧港ベルジュ埠頭から遊覧船で行きます。西へ3Kmほどの沖合いに浮ぶ島です。

イフ島は島が小さく切り立っています。そのため、強風や海が荒れた時、とくに冬場は船を出さないことがあります。(※フリウル島(フリウル新港の建設によりつながったラトノー島とポメーグ島のこと)へは年中上陸可能です)


【イフ城】

アレクサンドル・デュマが小説の主人公、エドモン・ダンテス(モンテ・クリスト伯)とその師ファリヤ神父をここに幽閉したため、イフ城は文学的に有名になりました。


【薄暗いイフの牢獄】

イフ城は海賊やスペイン海軍の襲来からマルセイユの港を守るための要塞として建てられました。しかし、やがてその必要がなくなったため、政治犯や死刑因を収容する監獄に変えられました。


【イフ島の見取図】

イフ城は1辺が28mの正方形をしています。城は3階建で、円筒形の3本の塔が側面にあります。サン・クリストフの塔は、島の北西部に位置し、1529年に建設されました。最も高い塔(22m)です。サン・ジョーム、モグヴェールの塔は、それぞれ北東、南東に位置し、1531年に建設されました。

城を出た右側には、ヴォバン兵舎(1702年建築)と呼ばれる護衛隊の建物があります。


【牢獄からの眺め】

イフ島ではサイの絵を見かけます。なぜ?……実は1516年にポルトガルの王エマニュエルが、インドの王グザラから献上されたサイを、ローマ法王レオン10世に贈ろうとしたことに由来します。


アルブレヒト・デューラー「犀」の木版画(1515年)

サイはリスボンを出発、マルセイユ経由でローマに向かいました。その時、数週間イフ島に滞在しました。当時、サイはヨーロッパではまったく知られておらず、人々の関心を大いに集めたそうです。

その後、ローマに向かった船は嵐に遭いジェノヴァ沖で難破、残念なことにサイは死体となって海岸で発見されました。そのためサイは剥製となって法王に献上されました。


【断崖絶壁】

イフ島の海岸線は自然がつくり出した岩礁に囲まれています。足元には垂直に切り立った崖、もしこんなところから落とされたら……本当に(!)死んでしまいそうですね。


【イフ城からの眺め】

イフ島を取り巻いている島々のなかで、一番近くにあるのはラトノー島(写真右側の島)とポメーグ島(左側の島)です。その間にフリウル港があります。

イフ城の屋上からは、地中海の青い海、石灰岩の白さが目立つ島々、その間をいくヨットの姿と、素晴らしい眺めが展開していました。

マルセイユのご案内

名称 イフ島(イフ城) - マルセイユでイフ島クルーズ
場所(所在地) マルセイユ 地図で確認
国名(地域名) フランス
備考

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