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観光情報 [埼玉県]

仙波東照宮について

日本/埼玉県

元和3年(1617)、徳川家康の遺骸を久能山から日光に移送する途中、喜多院に4日間とう留して家康の信任が厚かった天海僧正が法要を営みました。その因縁により、後の寛永10年(1633)東照宮が喜多院の境内に創建されました。(※この造営にあたり中院が現在地に移転しました)

しかし5年後の寛永15年(1638)、「寛永の大火」と呼ばれる大火事により、東照宮、喜多院(山門を除く)、中院、南院城下町の大半を焼失しました。現在の東照宮は、3代将軍徳川家光が堀田正盛に造営を命じ、寛永17年(1640)に再建されたものです。

東照宮は随身門(ずいしんもん)、鳥居(とりい)、拝幣殿(はいへいでん)、平唐門(ひらからもん)、瑞垣(みずがき)、本殿(ほんでん)からなり全てが重要文化財の指定を受けています。また、本殿の前には歴代城主奉献の石灯籠があります。

旅行時期 [2008年10月]

仙波東照宮の写真


【仙波東照宮の随身門】

仙波東照宮を見学

喜多院の南側に隣接する仙波東照宮は、久能山東照宮(静岡)、日光東照宮(栃木)と並ぶ日本三大東照宮の一つです。境内に入ると、まず朱色の随身門が目に入ります。門の両側には社を警護する2体の随身像が置かれていましたが今は空です。


【仙波東照宮の石鳥居と石階段】

随身門をくぐると明神鳥居様式の石鳥居が建ちます。この鳥居は「寛永の大火」の後、東照宮の再建に当たった堀田正盛が奉納したものです。続いて急な石段を登ると拝幣殿及び本殿があります。


【本殿と平唐門、瑞垣】

東照宮の本殿は平唐門と瑞垣(みずがき)に囲まれ、さらに一段高い所にあります。三間社流造、銅瓦葺、向拝付。板葺の円形宮殿が一基付いています。

唐門は一間一戸平唐門、銅板葺。本殿の周囲を囲っている瑞垣は、延長30間。本瓦葺、透し塀です。

これらの建物は江戸城の空宮を解体し、新河岸川の舟運によって移築・再建されたものです。建物内部は極彩色が施されているのですが、残念なことに見学することができません。また、本殿のまわりも立入禁止になっています。


【色鮮やかな飾りと朱塗りの拝殿】

平成15年・16年の2年に渡り、緑廻り、木階、金具などの塗装修理工事が実施されました。約30工程にも及ぶ作業工程を経て、本殿、拝殿及び幣殿とも美しい漆塗りの姿を取り戻しました。

仙波東照宮は日光東照宮や久能山東照宮に比べると小づくりですが、装飾部材に極彩色を施すなど大変あでやかな建築となっています。

随身門

境内入口にある随身門は、朱塗りの八脚門(やつあしもん)で、切妻造り、とち葺形銅板葺(とちぶきがたどうばんぶき)です。八脚門とは、三間×二間の門で、門柱4本の前後に各1本ずつ控え柱がある屋根付き門のことをいいます。

寛永の大火後の建築で国の重要文化財です。以前は左右に弓・杖を携えた隋身像と、後水尾天皇の筆による「東照大権現」の額が掲げられていました。

石鳥居

石鳥居は東照宮再建の造営奉行だった堀田正盛(ほった まさもり)が奉納したもの。柱には「東照大権現御宝前、寛永15年9月17日堀田加賀守従四位下藤原正盛」の銘文が刻まれています。

堀田正盛は当時の川越城主です。寛永12年(1635年)3月1日に老中に就任し、3万5千石をもって武蔵国川越藩主となりました。なお「寛永の川越大火」の直後、寛永15年(1638年)3月8日に、10万石となって信濃国松本藩へ転封を命じられています。

拝幣殿

拝殿は桁行き三間(5.63m)、梁間二間(3.64m)で単層入母屋造り、正面は向拝が一間(1.82m)ついた銅板本葺です。

幣殿は桁行き二間、梁間一間で背面は入母屋造り、前面は拝殿に接続し、同じく銅板本葺です。内部も朱塗りで美しく、正面に「東照大権現」の勅額が懸けてあります。

なお、拝殿には岩佐又兵衛勝以筆の「三十六歌仙額」、弊殿には岩槻城主阿部対馬守重次が奉納した十二聡の鷹絵額があります。

石灯篭

拝殿のまわりの玉砂利を敷き詰めた所には、歴代の川越城主が奉納した立派な石灯篭が合計26基並んでいます。

知恵伊豆として名高い松平信綱(のぶつな)をはじめ、松平輝綱(てるつな)、松平信輝(のぶてる)、柳沢吉保(よしやす)、秋元喬房(たかふさ)、秋元涼朝(すけとも)、松平直恒(なおつね)、松平斉典(なりつね)の名が刻まれた石灯篭があります。

仙波東照宮のご案内

名称 仙波東照宮(せんばとうしょうぐう)
場所(住所) 埼玉県川越市小仙波町1-21-1 地図で確認
東照宮祭典 1月17日、4月17日、8月17日
拝観 日曜、祝日のみ拝観可
時間 9時~16時
駐車場 駐車場無し(喜多院に有料Pあり)
電話番号 049-224-3431(社務所)
備考

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