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観光情報 [埼玉県]

株式会社石川組製糸所

日本/埼玉県

石川組製糸所(石川製糸)は、明治26年(1893)に石川幾太郎が創業した会社です。操業当初は座繰り製糸(手工業)という歯車仕掛けの道具を使用し、わずか5人の製糸会社でした。その後、明治28年には機械製糸(蒸気による製糸機)を導入し、次第に経営の規模を拡大していきました。

最盛期には入間市・狭山市にそれぞれ2工場、川越市に1工場、福島県・愛知県・三重県に各1工場を有する大会社に発展しました。1925年の記録によると、従業員男500人、女4,000人、総釜数3,300、製糸年産額371トンであったといいます。なお、石川組製糸所は関東大震災や昭和恐慌の影響で経営不振に陥り、昭和12年(1937)に倒産しています。

旅行時期 [2010年10月]

旧石川組製糸西洋館の写真(2)


【西洋館の応接室】

会社が拡大する過程で販売経路を欧米に求めていた石川幾太郎は、商談のために外国人商人を招く機会が多くありました。幾太郎は商人を招待したときの施設として、ぜいを尽くした迎賓館(西洋館)の建設を決意しました。


【応接室の天井】

西洋館の各部屋の中で一番凝ったつくりとなっているのが応接室です。天井は和風工法による折上小組格天井(おりあげこぐみごうてんじょう)、周囲を折り上げ天井部は小さい格子模様になっています。壁にはこの西洋館創建当時の壁紙が貼られ、彫刻が施されたカーテンボックスが設置されています。


【2階への階段、一木でつくられた手すり】

【東和室(手前)、西和室(奥)】

2階へあがったすぐ右手には和室があります。この部屋は戦後、進駐軍によって西洋館が接収された際、洋室に改造され、その後、返還を受けた後に所有者によって和室に戻された、という経緯があります。洋室に改造された時の跡として、床の間にあるクローゼット(東和室)と2階ホールへ出るドア(西和室)が今も残ります。


【2階の大広間】

2階大広間の天井はシンプルな格天井、床は周囲が組細工による模様を持ち、この内側はコルク敷きとなっています。カーテンボックスの布は創建当時のもの。大広間に入って右側にはベランダがありますが、戦後、進駐軍によってキッチンに改造されています。


【大広間のステンドグラス】

大広間のステンドグラス

大広間にあるステンドグラスの図柄は、中国の東洋画の画材とされる四君子(しくんし)を基本(蘭・竹・梅・菊の四つの柄)としています。ただし、独自の趣向を凝らしているようで、左から「蘭」「梅」「竹」を表し、右端は菊ではなく入間市の特産品・狭山茶の「茶の花と実」をイメージしているようです。

(次ページ、西洋館と同年に建てられた武蔵豊岡教会に続く)

旧石川組製糸西洋館のご案内

名称 旧石川組製糸西洋館(本館・別館)
場所(住所) 埼玉県入間市河原町13-13 地図で確認
建築日 大正10年7月7日上棟、大正11年~12年竣工
設計 室岡惣七(むろおか そうしち)
建築 関根平蔵(せきね へいぞう)
入館料 無料 ※現在は公開日のみ見学可
交通アクセス 【電車】西武池袋線「入間市駅」下車、徒歩5分
駐車場 駐車場なし
電話番号 04-2964-1111(入間市教育委員会)
備考

全室有線LAN無料ネット接続可。無料駐車場40台。ウォシュレット、冷蔵庫完備。入間市駅から徒歩9分。市役所隣の高台、静かな環境です。

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